刷毛筆で書く梵字

当寶泉寺では梵字を刷毛で書いております。

普通の寺院で塔婆などに梵字を書く場合、まず普通の習字用の筆で書けばいい方で、初めから塔婆に印刷してしまい、全く梵字を書かない住職もいるようです。

寶泉寺では先代住職から刷毛筆で書くようになりました。

刷毛筆で書写する梵字はシンメトリックで美しい文字です。

これはインド由来の梵字が中国を経て日本に伝来し、この日本で磨き上げられた書体です。

梵字悉曇の刷毛書きを編み出したのは江戸時代初期の真言宗の僧・澄禅で、古来の朴筆を研究し工夫を重ね刷毛文字を完成しました。

寶泉寺の梵字の会では、この刷毛文字の原点と言える澄禅和尚の刷毛文字を手本として梵字を組んでおります。

刷毛文字のエッジが効いた筆使いを誰でも再現できるよう、ガイドを薄く印刷した用紙を使いますから、初心者でもビックリするくらい上手に書けますよ。

梵字の会は隔月に開催しています。
隔月開催なのはテキスト・手本が完全オリジナルで、その都度作成しておりますので準備に時間がかかりますから隔月開催にさせていただいています。

次回は7月28日(土)14時から開催します。参加費は3,000円、テキスト・用紙・梵字筆代を含んでいます。手ぶらで御来場下さい。勿論テキスト・筆はお持ち帰りいただけます。
今回作品としては不動慈救呪の円書、梵字般若心経(第1回)、練習としては1番小さい筆の一分梵字筆用の切継一覧を書写したいと思っています。

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