止観（しかん）をご存知ですか？
止観とは、止はサンスクリット語でシャマタ(śamatha-)といい、心を一つに止め集中する瞑想を指します。
観はサンスクリット語でヴィパシャナー(vipaśyanā-)といい、真理を憶念して世の中を観察する瞑想を指します。
この止と観を行うことを「止観」と呼びます。
禅宗の坐禅が有名で「止観」なんて聞いたことがないという方も多いでしょう。
止観はインド仏教の中観派に属する正統なもので、この止観を起源として禅宗の坐禅があります。つまり、もとは同じ止観なのです。
止観と禅宗の坐禅とどう違うのかと言うと、行なっていることはほとんど同じです。
天台宗の止観は法華思想を基本として坐禅することが大きな違いと言うことができるでしょう。
法華経の主張は、我々は仏の子供であって釈迦牟尼世尊は我々の父親だと言うことです。そしてかならず、だれでもいつか成仏できるとすることです。この確信に基づき坐禅を行うのが天台止観なのです。
寶泉寺では月2回坐禅指導をしております。どうぞ天台止観を体験してみてください。
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